代表の井口氏は、世界有数のテクノロジー企業シーメンス、スポーツメーカーのNike(ナイキ)といった製造業で、生産計画や販売データを始めとする様々なデータを扱い、データアナリストのように統計解析も行っていた。その原体験から、データの整理、基盤を整え運用していくことがどれだけ大変でしんどいか、身をもって知っているのだ。
数字を集めたことに満足し、レポート機能を使って「やった気」になっていないだろうか。大切なのは、データから改善点を読み解き、KPIを設定して最適な次の打ち手を考えること。
「スタートアップは3カ月に1回くらいの頻度でKPIを更新する。本気で仕事していたらそうなるし、それが更新できていないところはまずいと思う。」
データを集めること自体に価値はない。モニタリングをきちんとして打ち手に繋げることに価値があり、それが施策や打ち手の精度を高めることになる。
経営資源は「ヒト・モノ・カネ」と言われるが、そこに「時間」も加わる、と井口氏は言う。
「モノやカネは増やせるが、時間は増やせない。全ての人にとって時間だけはフェア。だからこそ、無駄な時間を減らして効率性、生産性(Productivity)を上げることが、我々にとって一番重要なのです。更に、今後は収益性も重視していきます。やみくもにユーザー数を増やして人件費ばかりかかると、ユニットエコノミクスが成立しなくなり、時価総額もつかないですから。」
*ユニットエコノミクス:主にSaaSをはじめとするサブスクリプション型ビジネスモデルを採用している企業で使用される、事業の健全性を示す指標の1つ。1ユニットあたりの経済性・採算性(Economics)を表す。
Sales Rush Boardを導入したことで、データの整理やサーバーのアップデートからダッシュボードの中でのBIツールの保全、メンテナンスをする必要がなくなった。自分たちでやろうと思ったら物凄く大変な作業を信頼できるSrushに任せられて、時間をより生産性の高いことに使うことが出来るようになったそうだ。
ダッシュボードをご自身で構築したことがある井口氏が求めるレベルは高い。
「Srushで働いている人たちは、基礎的なデータとかKPIとかのリテラシーが高い。WHATに対してHOWを提案することは、知見によるところが大きいと思う。一番効率的にやれる方法や、表現したいダッシュボードの作りなど、そういう痒い所に手が届くサポートをしてくれる。我々が気が付かない部分の提案やアドバイスをしてくれて、並走してくれるのは大きなバリューです。」
レベルの高いデータアナリストやコンサルタントを雇うとかなりコストがかかってしまうが、Sales Rush BoardはSaaSの月額でかなりリーズナブルだ。機能が多すぎでも使いにくいため、直感的に使えるシンプルなダッシュボードも評価をいただいている。
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会社名:株式会社TRiCERA
代表者:CEO 井口 泰
事業内容:現代アートのグローバルマーケットプレイス開発・運営
本社:東京都港区西麻布4-2-4 The Wall 3F
URL:https://www.tricera.co.jp/
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